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社長の部屋

台風18号高潮被害の思い出

2008年06月30日

先週の27日(土)、N部長からの
「大雨で工場の裏の崖が崩れています」との早朝の電話。
慌てて松合工場へとむかう。
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途中の宇土周辺の国道は、冠水し、
やっとの思いで不知火の266号線まで到達、
しかしそこは、土砂崩れや冠水のため、通行止め。

山道を迂回したいが、あいにく道がわかりません。
そこで、近くに住む社員のS君に至急連絡し、5分後にきてもらい、先導してもらって、雨の中、山道をクネクネ進みひたすら松合工場へと向かいます。
ところが、またまた、崖崩れで、後戻り、
やっとのことでどうにか工場にたどり着つくことができました。

今回はたいした被害はなかったものの、
N部長からの電話は、9年前の平成11年、
地元不知火町松合地区で発生した
台風18号による未曾有の高潮被害のことが頭をよぎりました。

高潮被害の朝、「海水が堤防を超え、工場が2mくらい浸水しています。ご近所の方々も被害にあわれ、お亡くなりになられた方もいらっしゃるようです。」
という同じくN部長の早朝の電話ではじまり、
わたしの人生で一番長い日がはじまりました。

台風の中を車にて急ぐも、今回と同じ場所で、足止めストップ。
顔見知りの消防団の人に、『すべての責任は私が持つので、工場まで行かせてください。』と、懇願し、しぶしぶOKをいただき、前進いたしました。

今になって思えば、その当時9年前の私は、
40代でまだまだ若く、無我夢中でした。
『みんなは無事だろうか?会社の被害は?』

通行禁止を押して進み、無謀といわれればそれまでですが、
とにかく工場に一刻も早く着きたい一心でした。

あと工場まで300m位のところまで、車でたどりつきましたが、その先は、崖崩れのため、歩いて行く以外方法はありませんでした。
しかし、いざ歩いて進もうとしたら、強風で吹き返されそうになり、断念。
20〜30分嵐の中、気をもみながら、車中で待機。
その後台風の強風の中をやっとのことで、工場までたどり着くことができました。

いざ、工場にたどりつき、工場の変わり果てた惨状に呆然としました。
一晩でこんなに変わるのかと、前日の工場の様子とは別世界。

社長就任9ヶ月初心者マークの私は、それからの数週間、皆様方の暖かいご協力・ご支援に支えられ、社員の結束を持って、会社の復興にあたりました。

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